時間だけは誰にでも平等に与えられているといいます。たしかに今日一日という短期的に見れば同じ時間を持っています。その時間の使い方によって大きな差が生まれるわけです。ですが、人生という長期的な視点で考えれば不平等なものであり、誰がどれだけの時…
中国では漂流族と呼ばれる若者が増加しているそうです。経済の停滞と高い失業率にあえぐ若者達のなかで定職に就かず、好きな時に日雇いなどの仕事をしながら暮らす若者のことを指すそうです。将来のことを考えようとはせず、今が楽しければそれで良いと考え…
漠然とした不満や不安では、何を変えればよいのか、何をすればよいのか、なかなか見えてこないものです。具体的な道が見えてこなければ、心にある不満や不安はくすぶり続けるとになります。それは自分のなかにある不満や不安を棚上げにしている状態でもあり…
ケーブルテレビで大河ドラマ「西郷どん」の再放送を見ています。明治維新後の舞台になったのですが、西郷隆盛は情を大切にするあまり反乱の首謀者へと担がれてしまいます。対する大久保利通は情が分からないため暗殺されてしまいます。どちらも新しい国づく…
テレビでラインの返信について若者と中高年を比較していました。もちろん私はオヤジの部類に属しているようです。今まで考えもしなかった句読点に若者独自の意味がありました。また最も違うのは文字数でした。私はどうしても長文になってしまいます。スマホ…
この世界とは自分の心を映しているものです。明るい心で暮らしている人にとって、この世界は光り輝いています。暗い心で暮らしている人にとっては、この世界は暗くつまらないものになります。たとえ同じような状況や環境であっても、心の状態によって見え方…
株価の高騰がニュースになっているようです。また、それを追い風に新NISAも話題になっています。政府は国民の資産形成のための制度といっていますが、年金をあてにしないでも老後を過ごせるように、また国民の資産を景気回復に充当しようする意図もあるよう…
日々の何気ない生活こそ大切なのではないかと考えています。何か特別なものを求めるのではなく、日々の「あたりまえ」をいかに充実させていくかが幸福への正道なのではないでしょうか。いつもより「ありがとう」や「いただきます」にもっと心を込めてみる。…
この世界において人が苦しむ原因のひとつに本音と建前があります。私達は自分の思いを抑えることで、時には偽ることで社会生活を営んでいます。けして全員の思いが一致することもなければ、すべての人と分かり合えるわけでもありません。そのため思ってもい…
新聞の大学生調査で将来を考えた時に子供が欲しくないという回答が19%にのぼったそうです。うまく育てられる自信がない、自分の時間がなくなる、経済的に不安、子育てに伴う責任を負う自信がない、精神的に不安、子供を持つ必要性を感じないという順に理由…
隣町への主要道路が狭く大変でした。道路拡張の要望看板も立っていますが、両側は住宅街となっており、移転させての拡張は難しいだろうと思っていました。先日、久しぶりに通ってみると、住宅街を迂回するように山側に新しい道路がありました。狭い旧道はそ…
信頼関係の維持には不断の配慮と忍耐が求められるものです。親しき中にも礼儀ありといいますが、気を使う関係は疲れますし、古くからの同級生のように好きなことを自由に言い合える関係こそ本物なのだと思うこともあります。ですが、人間関係を選り好みして…
陰徳あれば陽報ありといいますが、人知れず善行を積んでいる者は必ず報われるということです。人はまず自分の生活を整えていかなければなりません。ですが、自分のことばかりではなく、周囲や社会のための善き役割を持たなければなりません。善行は目立つた…
ストレスとなるイライラやバタバタのスイッチをすぐに入れないようにしなければなりません。心が不安定になると自分の弱いところが表に出るようになり、それがまたストレスとなり習慣となり泥沼にはまります。どんとかまえて動じない「不動のこころ」が大切…
野生の猿がよく遊びに来ます。餌場を見つけるとまずボス猿がお腹一杯に食べます。その間は他の猿はじっと見ています。ボス猿はますます体が大きく強くなり、満足に食べられない他の猿はなかなか強くなれません。野生の厳しさを見たように思いますが、人間の…
地方にあっては一見さんだけで商売が成り立つことはありません。地域や常連さんの信頼があってこそ良い仕事を継続していくことができます。ですが、信頼ほど脆いものはありません。たとえば10回のうち1回でも欲を出してしまった、イライラしてしまったとい…
新年を迎え今年大切にするべきものは何かと考えました。慌ただしい現代社会においては「あらためて考えてみる」という機会がなかなか持てないものです。そのため惰性の生活を強いられているのかもしれません。ですが、目的や意思がなければ充足した生活はあ…
新年あけましておめでとうございます。新しい年を迎えると清々しい気持ちとなり、今年こそはという想いが生まれます。この想いを忘れることなく、一年間精進したいものです。今年は人生の大きな転機が訪れるかもしれません。人生を大きく変えてくれる出会い…
少し前のことですが、当地はいきなりのドカ雪となりました。冬将軍の気配なくあたたかな12月だっただけに、いきなり1日で30㎝を超える雪はこたえました。しばらくは降らないとしても、今回の雪を片付けるのに1週間近くかかりそうです。屋根の雪下ろしもしな…
国会議員の裏金問題が社会に衝撃を与えています。擁護するわけではありませんが、新人議員として派閥に参加してみると、先輩達はみんなあたりまえのようにキックバックを受けており、不安はあっても同じようにするしかありません。集団とは個人の判断や価値…
お釈迦様の逸話は様々ありますが、そのひとつに農夫から「私は田畑を耕して食を得ているが、働かないものに食を与えることはできない」と言われます。これに対して「私は心を耕している」と答えたと伝わります。普通の者が言えば屁理屈なのでしょうが、お釈…
「正月前ですが参拝しても良いでしょうか」とか「こんな時期ですが参拝を」と言われるとこがある師走です。せっかくお参りするなら新年を迎えてからと思う人も多いと思いますが、可能であれば師走のこの時期に今年の一年の厄を払い、また今年の感謝を申し上…
漫才番組を見る機会がありました。ひとつは登竜門的な若手の漫才、もうひとつはテレビでもお馴染みのベテランの漫才です。いつもテレビで見ているベテランですが、その漫才を見るのは初めてでした。若手と比べるとやはり面白かったです。毎日のようにテレビ…
令和6年は【甲辰 きのえ たつ】の年です。 【甲】は春になって新芽を出す時期ではあるが、余寒が厳しくまだ思うように進めない状態を表しており、来年は慎重さが求められます。また、甲には「はじまり」という意味があり、新しいことへの挑戦や、今までの習…
たとえば友人を食事に誘った時に「明日は忙しいのでゴメンなさい。」と言われたとします。普通であれば「急な誘いだったので、落ち着いた頃に今度はもっと早めに誘おう」とか「日程は合わせるので、いつなら大丈夫。」と考えたり聞いたりするかと思います。…
某大学のアメフト部は廃部が議論されているようです。たまたま現役部員のインタビューを聞いたのですが、ほとんどの部員は一生懸命に頑張っていたのに、たった数名の部員のために連帯責任の名のもと廃部にされるのは納得できないとコメントしていました。実…
日本人は古来より朝起きればお天道様に手を合わせ、神仏やご先祖様に手を合わせ、「いただきます」と食べ物に手を合わせ、「ありがとうございます」と人に手を合わせてきました。この合掌によって感謝の心を育み深めてきました。ところが、現代は「ありがた…
リモート会議も少なくなり、リアルの会議が戻っきました。先日もある会議に参加しました。たくさんの意見が出たのですが、個人的には意欲が低下してしまいました。ひとつひとつの意見に自分がやるという責任や意欲が感じられないのです。自分ではない誰かが…
新米住職としての日々を過ごしていますが、高校の頃までは家業が嫌でしかたありませんでした。絶対に継がないから出て行ってやると宣言していましたが、いつの間にか修行に入り副住職となり今に到ります。修行時代も帰山の頃も志や熱き思いがあったわけでは…
先日お話をした方がレストランで子供が走っていて危ないなと思っていたら、自分のテーブルにぶつかってきたそうです。とっさに手を伸ばして子供の頭を守ったそうですが、その衝撃で自分の手がテーブルにぶつかって痛い思いをされたそうです。すぐに子供の母…