令和6年甲辰年について

 令和6年は【甲辰 きのえ たつ】の年です。

 【甲】は春になって新芽を出す時期ではあるが、余寒が厳しくまだ思うように進めない状態を表しており、来年は慎重さが求められます。また、甲には「はじまり」という意味があり、新しいことへの挑戦や、今までの習慣や価値観を改めるのに適した年です。新たなる行動には抵抗や妨害もありますが、内なる力が満ちてくる年ですから、希望をもって自らの願いを形にしていきたいものです。


 【辰】は「ふるう、ととのう」という意味があります。陽気が活発となり万物が振動しよく整うとされます。今までの努力や忍耐が形となって報われる年ですが、良いことも悪いことも勢いがつく年のため、善悪の判断は厳しくおこない自制が求められます。世の中も大きく動きやすい年ですが、翻弄されないよう着実に歩んでいきたいものです。


 環境や社会の変化は大きくなるばかりです。変化への適応も必要ですが、変わることのない本質的なものを見極めることも大切です。改めるべきは改め、守るべきは守り、新たなる道を開いていきたいものです。いよいよ師走となり今年も残り1ヶ月となりました。大掃除と共に参拝などによって今年一年の厄を払い身も心も浄め、また新年に向けた新たなる誓いを考えてみたいものです。