相手から学ぶべき事

 信頼関係の維持には不断の配慮と忍耐が求められるものです。親しき中にも礼儀ありといいますが、気を使う関係は疲れますし、古くからの同級生のように好きなことを自由に言い合える関係こそ本物なのだと思うこともあります。ですが、人間関係を選り好みして、楽な関係ばかりを求めてしまう、また表面的な付き合いに終始してしまうと、人として成長する機会を失うことにもなります。


 私は本やネットよりも対人関係で学ぶことこそ智慧につながるものだと考えています。知識は人を成長させることも幸福に導くこともあります。対人関係から何を学ぶかが大切なのです。私は相手の言葉ではなく価値観・習慣・行動・信念などに目を向けるようにしています。相手が言いたいことではなく、その人間を成しているものから学びたいと思うのです。


 表面的な関係では相手のことは分からないものです。信頼できるのかすら分からないのです。些細な会話から急展開することもありますが、それは相手のことを知りたいと思うことがスタートだと思うのです。「どうでもいい関係」を卒業して、様々な年代やタイプの人々と有意義な関係を築いていくことができれば、私の人生を大きく広げてくれると思うのです。