底なし沼に注意

たとえば友人を食事に誘った時に「明日は忙しいのでゴメンなさい。」と言われたとします。普通であれば「急な誘いだったので、落ち着いた頃に今度はもっと早めに誘おう」とか「日程は合わせるので、いつなら大丈夫。」と考えたり聞いたりするかと思います。…

廃部が正しい選択なのか

某大学のアメフト部は廃部が議論されているようです。たまたま現役部員のインタビューを聞いたのですが、ほとんどの部員は一生懸命に頑張っていたのに、たった数名の部員のために連帯責任の名のもと廃部にされるのは納得できないとコメントしていました。実…

日本人の祈り

日本人は古来より朝起きればお天道様に手を合わせ、神仏やご先祖様に手を合わせ、「いただきます」と食べ物に手を合わせ、「ありがとうございます」と人に手を合わせてきました。この合掌によって感謝の心を育み深めてきました。ところが、現代は「ありがた…

気づきということ

リモート会議も少なくなり、リアルの会議が戻っきました。先日もある会議に参加しました。たくさんの意見が出たのですが、個人的には意欲が低下してしまいました。ひとつひとつの意見に自分がやるという責任や意欲が感じられないのです。自分ではない誰かが…

大いなる働きに

新米住職としての日々を過ごしていますが、高校の頃までは家業が嫌でしかたありませんでした。絶対に継がないから出て行ってやると宣言していましたが、いつの間にか修行に入り副住職となり今に到ります。修行時代も帰山の頃も志や熱き思いがあったわけでは…

悶々とする話

先日お話をした方がレストランで子供が走っていて危ないなと思っていたら、自分のテーブルにぶつかってきたそうです。とっさに手を伸ばして子供の頭を守ったそうですが、その衝撃で自分の手がテーブルにぶつかって痛い思いをされたそうです。すぐに子供の母…

幸福度と時間の総数

ある日の新聞お悔やみ欄に101歳と21歳がおられました。その差は80年です。ですが、人の生き死には自分で決めることができないものです。そして単純な年数で人生が決まるものでもありません。私は長さよりも、どれだけ懸命に生きたのか、自分の役割を果たせた…

失われた個性

個性の時代といわれながら、個性が失われつつある矛盾を感じることがあります。無関心や無感動から個性が芽生えることはないように思います。「どっちでもいい」とか「なんでもいい」という言葉を聞くと、相手の意思を感じることができません。個性とは表面…

苦労の先にこそ

苦労の先にこそ本当の幸せがあると話をさせていただいています。大切なことは、その手前にある苦労とどのように向き合うかなのです。嫌々やっているうちは何も変わらず、永遠の不平不満から抜け出すことができません。たとえ望まない苦労だったとしても、そ…

悪習の打破

忙しかったり、疲れていたりすると、仕事が雑になり相手に対して誠意を持てなくなったりするものです。そうなればパフォーマンスも信頼も失われてしまいます。ところが、本人は自分の能力や人間力が低下していることに気づいていないこともあります。いつも…

大転換の時代

今年の長く続いた残暑には疲れました。もはや気候が変わったのではないかと思います。今後は年中行事が見直され、夏場の生活には様々な規制が必要になるのかもしれません。温暖化は加速していくばかりです。 ダーウィンは「強いものが生き残るのではない。環…

見えないものを見る

今回のご開帳では入口がふたつあり、ひとつは拝観入口、もうひとつは朱印受付です。拝観入口には看板を設置し、「ご朱印ご希望の方は先に朱印受付にお越しください。」と案内しています。ところが、たまに目の前の看板を読むことなく入堂される方もいらっし…

幸福へのアクション

久しぶりに一日一善という言葉を思い出しました。子供の頃にはよく聞いていたのですが、最近はまったく聞かなくなってしまいました。意味はそのまま1日1回は善いことをしましょう。小さなことでいいから、感謝されなくてもいいから、コツコツと継続していく…

未来は考えない

温暖化により地球環境はどのように変わっていくのか。少子高齢化により日本社会はどのように変わっていくのか。AIにより人間の仕事はどのように変わっていくのか。これからの時代はまったく先が読めなくなっています。増え続ける国の借金で日本はいつ破綻す…

日々の心がけ

窓ガラスはきれいに掃除しても、いつの間にか汚れているものです。これは人の心も同じようなものです。手術によって仏教が説く人間の根源的な煩悩である三毒(貪り、怒り、愚かさ)を切除することはできません。日々、窓ガラスを掃除するように、自分の心か…

中道を目指す時代

個の暴走について考えさせられます。個人の権利や自由が尊重されますが、日本にはもともと個人という意識はありませんでした。最小の単位は家であり、戦争や飢饉や疫病といった大変な時代を生き抜き、家を守ってきたご先祖様があってこそ、今の生活がありま…

祖先からのメッセージ

お盆になるとご先祖様とのつながりを考えさせられます。父と母は一人ずつですが、祖父母は二人ずつとなり、そこから無限に広がっていきます。この脈々と受け継がれてきた命のバトンは誰か一人でも欠けていれば存在しないものです。人類の歴史においてはつね…

失墜すれば

「覆水盆に返らず」(ふくすいぼんにかえらず)という言葉を考えさせられることが続きました。一度してしまったことは取り返しがつかないという意味ですが、私は特に信用という意味で捉えています。目には見えなくても信用ほど大事なものはありません。築くに…

めぐってきたチャンス

誰にでも人生において大きなチャンスが3回は訪れると聞いたことがあります。ですが、私はそれ以上にたくさんのチャンスにあふれていると考えています。このチャンスは我々に対する試験のようなものであり、与えられた課題に対して、誠実に向き合っているのか…

偏見は個性なのか

全国的に猛暑のニュースが連日続いています。東北の山奥にいると体温を超える気温を経験することがありません。そのため猛暑による命の危険には鈍感であるように思います。これも固定観念のひとつなのかと考えさせられます。私が育った時代はクーラーなどな…

苦労の先にこそ

私は愚かで弱い人間ですが、そんな自分が嫌いではありません。今までも色々ありましたが、ここまで来ることがてきました。これからも多事多難あると思いますが、なるようになっていくことでしょう。辛い時には、この嵐がいつまでも続くことはないと楽観的に…

分かりますか、その立場

その立場になってみて初めて知る苦しみということがあります。同じ内容の相談を受けて共感すると、自分がその立場になるのとでは大きく違うことを痛感しました。ところが、相手と同じ立場や状況に立てることのほうが少ないわけですから、どのようにしたら良…

天道を歩む

経営者には3つの要素が必要だと考えています。ひとつには自分の武器です。名物、技術、特許、知名度、信用など何でもかまいませんが、簡単には真似されないものを持たなければなりません。これを手にするだけでも長い道のりが必要であり、努力と忍耐によって…

幸せへの言葉

王様の耳はロバの耳という童話がありました。王様の秘密を知ってしまった床屋が言うに言えず苦しむ物語ですが、私達は誰しもこの床屋と同じように苦しんでいるのかもしれません。思ったことを思ったまま口に出せるのは小学校低学年くらいまでかもしれません…

感動の連続

今の自分がすべて崩れてしまうような衝撃を受けることがあります。これに2パターンあり、ひとつは絶望であり、もうひとつは感動です。今回のテーマは感動です。私は日々新しい自分になることが大切だと思うのですが、年齢と共に難しくなっていくテーマでも…

気を満たすことで

気合とか気概といいますし、気を張るともいいますが、目には見えませんが気というものが大切だと考えています。何も超人的なものを求めるということではなく、日々の生活においてエネルギーを満たしておくことが必要であり、その表現としての気なのです。現…

宝さがし

人間関係は宝探しのような感覚で挑むと楽しいのかもしれません。相手の素晴らしいところをいかに見つけるのか。どのような人にも長所と短所があります。どちらかが目につきやすいということがあるかもしれませんが、両方が備わっているものです。大事なこと…

つもり積もって

私達は周囲に様々な影響を与えていますが、日頃から自分がどのようなものを与えているのか考えてみなければなりません。もちろん、ほとんどの人が周囲に迷惑をかけているとは考えないものです。ところが、自分は指導しているつもりなのに、相手は嫌味を言わ…

責任の正体

責任は重いものであり、面倒なものですが、ウェイトトレーニングのようなものです。責任をもって鍛錬すれば、その重さが苦にならなくなります。そして、さらに重い責任を背負い鍛錬していくことで、より大きな人間になっていくことができます。最初は誰しも…

適応の条件

地元の小学校は今年から統合されスクールバスで通うようになりました。新しい環境に適応していく過程において様々な問題も起こるようです。小さな子供達にとってもストレスだとは思うのですが、これからのことを考えれば上手に馴染んでいってもらいたいもの…