新NISAの恐怖

 株価の高騰がニュースになっているようです。また、それを追い風に新NISAも話題になっています。政府は国民の資産形成のための制度といっていますが、年金をあてにしないでも老後を過ごせるように、また国民の資産を景気回復に充当しようする意図もあるように思えます。私も保険屋さんや銀行から投資を勧められましたが断ってきました。投資のリスクが隅に追いやられ、税制優遇や政府が保証しているかのようなみんな儲かるといったイメージ先行の恐ろしい制度だからです。


 どうやらバブル崩壊の教訓は忘却の彼方のようです。そもそも楽して儲けようとすることに問題があります。今の時代にはそぐわないのかもしれませんが、儲けるために生きているわけではありません。仕事も給料をもらうためにしているわけではありません。お金は必要ではあっても、人生の最優先事項ではありません。それよりも大切なことはたくさんあります。日々株価の上下に一喜一憂し、仕事も家族も手につかなくなったのでは意味がありません。

 

 ギャンブルと同じようなもので、最初は自分をコントロールできても、いつの間にかのめりこんでしまうものです。真面目に働くのが馬鹿らしくなったら人間は終わりです。流行りに翻弄されることなく、着実に生きていくことが大切なのではないでしょうか。