適応の条件

地元の小学校は今年から統合されスクールバスで通うようになりました。新しい環境に適応していく過程において様々な問題も起こるようです。小さな子供達にとってもストレスだとは思うのですが、これからのことを考えれば上手に馴染んでいってもらいたいもの…

蛍の光と私の光

昨日、蛍が飛んでいました。今年は何でも例年よりも早いようで、予定されている地元のほたるまつりの頃には、どうなっているか心配でもあります。蛍は光らなかったらただの黒い虫でしかありません。きっと誰も興味を示すことはなかったでしょう。ところが、…

正しい判断の基準

地元では木独楽の生産量が日本一を誇っておりました。独楽は軸のバランスが大事です。軸が安定しているほど回ります。人間のシュートやジャンプでも軸が安定しているほど威力も精度も高まります。同じように迷うことなく決断するためには、ブレないよう自分…

適切な未来予想

宝くじを買うと発表日まで誰もが億万長者です。何事においても私達は期待と不安が大きく一喜一憂してしまうものです。ほとんどの場合には可もなく不可もない現実がやってくるのですが、その到来までの過大な期待や不安は日々の生活に支障をきたすほどのもの…

一人では

いよいよご開帳が始まったのですが、今回は受付のお手伝いをお願いしてシフトを組んで態勢を整えました。なんでも自分でしたいタイプなのですが、それではかえって参拝者に迷惑がかかってしまいます。できること、できないことを見極めて無理なく法務を遂行…

秘仏ご開帳への願い

6月1日より当山の秘仏薬師三尊のご開帳が始まります。廃仏毀釈の時代、難を逃れ当山に伝えられてより長年秘仏とされてきました。私が住職となり、護り伝えられてきた秘仏の素晴らしさを多くの皆様に知っていただきたい、そしてご参拝いただきたいという願い…

予兆を無視しない

大河も源流の一滴からはじまりますが、何事も小さなところからはじまり、必ずその予兆があるものです。その予兆に気づかなければなりません。そのため健康であれば定期的な健康診断を受けなければなりませんし、人間関係ではあれば日頃からの会話が大切です…

負の呪文

最近「忙しい」が口癖になっています。ですが、いくら繰り返そうとも、それで解消されるわけではなく、何か良いことが起こるわけでもありません。それどころか、イライラしたりストレスが溜まったりといわば負の呪文といえます。自分で自分を苦しめている、…

必然につながるもの

NHK大河ドラマ「どうする家康」で武田信玄に大敗してしまいました。ドラマのなかで信玄が戦を仕掛けるときは勝つことが決まっている時だといわれていました。信玄の長年にわたる経験と戦略は若き家康の敵うものではなかったのでしょう。しかし、皮肉なことに…

闇バイトの誘惑

闇バイトなるものが横行しているようです。面識もない者が集まり強盗をするなど考えもしませんでした。愚かな所業であり、すぐに捕まっては人生を棒に振ってしまいます。すぐに捕まること、今後の人生が大きく変わってしまうこと、家族をはじめ多くの人に迷…

私の磁力

私達はそれぞれ磁力を持っているように思うことがあります。その磁力は幸・不幸や人間など様々なものを引き寄せてきます。人に恵まれているように見える人は、自分が望むような人間を上手に引き寄せているのです。また、望まない人間は磁力の反発によって近…

秘仏薬師三尊のご開帳

甲子大黒天本山では6月~9月まで初めてとなる秘仏薬師三尊のご開帳を実施いたします。この尊い御縁にぜひご参拝ください。特設ページも完成しましたので、ご覧いただければと存じます。 onogawa-daikokuten.jp

風雪に耐えてこそ

人間の評価とは難しいものです。必要以上に評価したり、必要以上に批評したり、感情もからむため、相手を的確に理解することは簡単ではありません。そのため信じていたのに裏切られたとか、ケンカ別れしたのちに冷静に考えて悪い人ではなかったと後悔するこ…

この世界を変えるもの

情報番組を見ていて宮根さんが「飛行機に乗っていて隣で小さな子供が突然泣き出したら、この子が将来俺の年金を払ってくれるんだと思えば我慢できる」と言っていたのを聞いて名言だと思いました。この社会はすべてつながっています。遠い国の侵略戦争の影響…

求めるに足る

商売のイメージは湖に例えることができます。お客様はいつも同じ人というわけにはいきません。1回だけの人もいれば、常連さんで来なくなる人もいるものです。湖は絶えず水が流れ出ていきますが、同じだけの水が入ってくるため枯れることがありません。もち…

心の色

最近、お店で嫌な思いをすることが続きました。この社会には様々な人がいるわけですが、お互いにおだやかに暮らしたいものです。人によって表現は異なりますが、それぞれに雰囲気やオーラをまとっています。疲れていたりイライラしていると、まとうオーラも…

見たことのない景色を

その場所に立ってみなければ見えない景色というものがあると思っています。たとえば親になって上司になって、はじめてその気持ちが分かるということがあります。相反する立場にいると、なかなか相手の気持ちが分からないものです。そのための苦悩や衝突があ…

日本人が消滅する

昨日の新聞の見出しに「日本人、過去最大75万人減」とありました。1年間で私が住んでいるような市が10も消滅したことになります。戦争や災害があってもここまで人口が減ることはないのかもしれません。人類の歴史においては繁栄を極めると没落してしまいま…

自分でたどり着いたもの

仏教などは保守的なイメージがありますが、もともと仏教も各宗派も最初は新興宗教でありました。長い年月が経つことで新興から既成となり保守的な体制に変わっていきました。私などは新しいことに挑戦したいほうで色々な試みをしております。ですが、やって…

ストレス加減

疲労が溜まり鍼にいってきました。鍼の先生はストレスの有無も分かるようで、私の頭に手をやりながら「職業柄かストレスは溜まっていませんね。」と言われました。はたして職業柄なのか、それとも私の法務に対する姿勢なのか考えさせられました。もともと私…

次のステージへ

住職になって3年が経ちました。おかげさまでコロナ禍にあっても忙しく法務に専念すべく、様々な役割を退くようにしています。副住職の頃は外の世界で様々な経験をして学ぶべき時期だったと思います。そしてお寺の世界ではなく、地域の活動に参加したからこそ…

冬の時代をどのように過ごすのか

新型コロナウイルスも落ち着いているようで安心しています。何度となく波が押し寄せ終息の兆しがありませんでしたが、3年ぶりに以前の生活に戻りつつあるようです。この3年間はまさに冬の時代でした。観光業や飲食業は耐えるしかないというのが正直なところ…

命の砂時計

人の命は無限ではありません。誰しもその刻限を知らないまま生きているわけですが、限りある命をいかに使うかが大切だと思うのです。そのことを意識して生活しているのと、意識しないで生活しているのとでは、大きく違ってくると思うのです。若い時は意識で…

心に巣くう原因菌

祈りを伝えるのが私の仕事だと思っているのですが、目には見えない祈りをどのように伝えるべきなのか難しいものです。社会には目に見えて触れられる物が氾濫しています。そういったものは分かりやすく伝えやすいものです。精神的なものよりも物質的なものに…

新たなる出会いに向けて

新生活が始まる季節となりました。期待と不安が重なる複雑な心境かもしれません。新しい出会いもあることでしょう。最初のうちは人間関係にも緊張が伴うものですが、少しずつ信頼関係を築き安心で楽しい関係を作っていきたいものです。金子みすゞさんの「こ…

言葉の量と質

「過ぎたるは猶及ばざるが如し」といいますが、会話においても話し過ぎると、かえって相手に伝わらないことがあります。説明が長すぎると集中して聞くことができなくなりますし、感情的に話すとお互いの感情が衝突しますし、理屈に過ぎれば嫌気がさし、なか…

良縁の根底にあるもの

寺院経営は商売ではありませんが、一道は万道につながると考えています。寺院もコロナ禍にあり大変だと耳にすることが多くあります。行政の支援はありませんし、社会的な同情も期待できません。普段から税制的にも優遇されていますし、社会的にも寺院に対す…

見せ方の工夫

薬にも副作用がありますが、私達の言動にも良い面と悪い面が備わっています。自分で良かれと思っても、相手にもそれが伝わるとは限りません。それを評価するのは相手なのですから。相手がこちらの悪い面にばかりこだわっていれば、せっかくの良い面は隠れて…

会話の極意

人間関係は会話から作られていきますが、こちらの想いがなかなか伝わらないものです。よく「何回も言っているのに、まるで伝わらない」という嘆きを聞くことがあります。言う人と聞く人には大きなギャップがあるものです。言う人は自分の想いを整理すること…

あたりまえに思う

冬は結露の季節でもあります。雪国ではファンヒーターを使うことが多く、あまり乾燥することはないのですが、結露に悩まされます。そこで電動の結露取りを使ってみたところ、今までの時間と手間は何だったのかという便利さでした。ところが今年その機械が壊…