日本人が消滅する

 昨日の新聞の見出しに「日本人、過去最大75万人減」とありました。1年間で私が住んでいるような市が10も消滅したことになります。戦争や災害があってもここまで人口が減ることはないのかもしれません。人類の歴史においては繁栄を極めると没落してしまいます。ローマにしても平家にしても我が世の春を謳歌していると、知らないうちに滅亡へのカウントダウンが始まっているものです。日本もバブルを謳歌したのはずいぶんと昔のことなのですが、もしかしたらそこから滅亡への道を歩み始めていたのかもしれません。


 今の生活に充足や幸福を感じられなければ、少子高齢化に歯止めをかけることはできません。表面的な問題ではなく、その根底にある問題に目を向けなければなりません。充足感や幸福感があってこそ、前向きな生活ができるようになります。充足感や幸福感は各個人の問題と思えるかもしれませんが、社会全体の問題でもあります。この社会を覆っている空気感が、その社会で暮らす人々に大きく影響するのです。日本社会を多くストレスや無気力感を晴らしていかなければなりません。


 何事も差別だ偏見だと責められる時代です。もしかしたら日本人という民族意識も不要とされる日が来るのかもしれません。ですが、日本人は素晴らしい知恵と徳を備えた民族であり、今以上に混迷を極める世界をリードすべきだと考えています。日本人として自尊心に目覚めることができれば、日々の生活が大きく変わってくると思うのです。日本人という存在を学ぶことが求められているのではないでしょうか。