この世界を変えるもの

 情報番組を見ていて宮根さんが「飛行機に乗っていて隣で小さな子供が突然泣き出したら、この子が将来俺の年金を払ってくれるんだと思えば我慢できる」と言っていたのを聞いて名言だと思いました。この社会はすべてつながっています。遠い国の侵略戦争の影響で値上げが続いていますが、すべてが関係しつながっています。すべてのつながりのなかから自分だけを切り出すことはできません。


 つながっているならば、そのつながりを良くすることも悪くすることもできのかもしれません。次の人に親切を送るのか、それともストレスを送るのか。多くの人が意識して親切のバトンを送るならば、この社会は良い方向へと動き出します。無財の七施というものがあります。眼施(優しい目)、和顔施(笑顔)、言辞施(優しい言葉)、身施(親切)、心施(配慮)、床座施(席や場所を譲る)、房舎施(来客へのおもてなし)です。


 特別なことをしなくても普段からこの七つを意識しているだけで自然と周囲の人へ良い影響を与えるようになると思うのです。すべては無理でも、どれかひとつでも実践できればそれだけで違います。意識している以上に私達はお互いに影響を与え合っています。ストレスに負けることなく、無財の七施を実践できれば、みんなが優しく親切になっていきます。待っているのではなく、私から良き流れを作っていきたいものです。この世界を変えるのは今日の私の小さな思いやりなのです。