冬の時代をどのように過ごすのか

 新型コロナウイルスも落ち着いているようで安心しています。何度となく波が押し寄せ終息の兆しがありませんでしたが、3年ぶりに以前の生活に戻りつつあるようです。この3年間はまさに冬の時代でした。観光業や飲食業は耐えるしかないというのが正直なところだったのではないでしょうか。ですが、例年よりも自由な時間はあったと思います。その時間をどのように使ってきたかが大切だと思うのです。


 冬の過ごしかたによって、春以降が大きく違ってくると思うのです。冬の間にどのような種をまいたかによって、春の芽出しから秋の収穫まで変わってきます。誰しも苦しいのは同じだったと思いますが、そのなかでの過ごし方が問われます。逆境に耐えるだけではなく、それを乗り越える力をつけた者にのみ転機が訪れます。コロナ禍が落ち着いても、その後の明暗は分かれるかもしれません。


 昭和は時代の流れに乗ることで安定した生活を享受できました。平成はその流れが停滞した時代でした。これからの時代は大きな流れはなくなり、支流の時代になると思うのです。各人が自分の流れを作らなければならない開拓の時代です。自由であるが故に責任が伴う自己責任の時代でもあります。今回と同じような冬の時代がまた訪れることもありますが、そういった時ほど着実に歩んでいきたいものです。