正しい判断の基準

 地元では木独楽の生産量が日本一を誇っておりました。独楽は軸のバランスが大事です。軸が安定しているほど回ります。人間のシュートやジャンプでも軸が安定しているほど威力も精度も高まります。同じように迷うことなく決断するためには、ブレないよう自分なりの軸を持たなければなりません。ブレていると時間と労力を無駄にしますし、また周囲の信頼を失うことにもなります。何事においても安定するよう軸を定めなければなりません。


 自分なりの判断基準を持っている人は迷うことが少ないようです。いつもそれに照らして行動すればブレることはなく、一貫した言動を体現することができます。さらに、その判断基準を正確で信頼されるものに高めていくことです。そうすることで失敗を回避でき、周囲からも頼られるようになれます。そのためには自分勝手な基準ではなく、道理に基づく公平な判断をしなければなりません。


 江戸時代の名奉行であった大岡越前大岡裁きで有名ですが、公正であり人情味があるのが特徴です。判断基準といったときに、その多くは対人関係が前提になります。相手とどのように接していくかといったときに、自分のことばかりではなく相手のことも尊重することが大切です。正しい判断とは自分にとってではなく、お互いにとって正しい、もしくは利益になる、もしくはな納得できるものでなければならないのです。そういった判断ができれば道を外れることはなくなるのかもしれません。