思うようにならない時は

 年齢と共に思うようにならないことが増えていくように思います。後半戦は思うようにならない人生をどのように受け入れていくかということが大切なポイントになるのではないでしょうか。戦国時代の信長、秀吉、家康を表現した「鳴かぬなら」という言葉があります。思うようにならない人間がいれば、信長は殺してしまう、秀吉は巧みに仲間にしてしまう、家康は自分の思うようになるまで待つという、それぞれの性格を表現しています。


 それぞれに思うようにならないことへの対処法があるのではないかと思います。日頃から無意識にしているその方法を考えてみることも必要だと思います。思うようにならない時に、信長のように相手を責めたてるのか。信長はそのような日頃の報いによって光秀に裏切られました。また、秀吉のように人柄で対処するのか、家康のように我慢して状況が変わるのを待つのか。年々思うようにならないことがレベルアップしていくとしたら、その対処法もレベルアップしていかなければなりません。


 私達は日々未知の領域に進入していきます。朝、目を覚ませば自分の人生においてはじめての一日を迎えます。その一日がどのような一日になるのかは自分次第なのですが、どのような状況になろうとも対処できるよう、大切なことは心の平安だと思うのです。心がしっかりと落ち着いていれば判断を誤ることも少なくなり、何事もおおらかに受け入れられるようになります。思うようにならないと感じる時ほど、静かな湖のような心境で臨みたいものです。




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