抵抗できない変化の波

 「私には真似できない」とか「あの人にはついていけない」と思うことがあります。ですが、そういう自分には理解できないことや実行できないことに新しい可能性が眠っていることがあります。いわば自分の壁の向こうがわにあるものを取り入れようとすることで、殻を破ることができます。もちろん新しいチャレンジには現在の調和を乱すリスクもありますが、現在の自分に不満があるならば普段なら絶対にしないようなことをあえてしてみることも良いかもしれません。


 変化を頑なに拒む人もいます。平成の時代が間もなく終わろうとしている時期に、社会は大きく変わっているのに、本人も変わっていく社会のなかで暮らしているのに、昭和の時代から変われない人もいます。変化を翻弄される人、変化に適応する人、変化を拒否する人に分かれます。翻弄される人は流行を求め節操なくふらふらする人です。変化に適応する人は、変化をことさらに求めず必要な変化を見極め順応していきます。変化を拒否する人は自分の可能性を信じられないか、変化のリスクに囚われる人です。


 人間も社会も変わっていくしかありません。否応なく変化していくなかで、その変化をどのように受け入れていくかなのです。優秀な人ほど先々を考え準備をしては上手に変化の波に乗っていきます。時代の変化は別にしても、少欲知足の言葉に習い欲は抑えて満足することを知りながらも、さらに自らを向上させようとする姿勢が大切なのではないかと思うのです。変わらないことが罪ではありませんが、諸行無常の移り変わる世の中で生きていることを忘れないようにしたいものです。
 


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