何がなくとも生きている

 テレビで「天気の子」を見ました。最後ばハッピーエンドかと思いきや水没した東京での生活でした。自然災害も新型コロナウイルスも慣れるしかないのかもしれません。新しい生活様式とは遠く離れた家族と会えない、親睦を深める機会もない、娯楽の双璧ともいえる飲食や旅行は制限されるといったストレスの生活ですが、当面はこの生活が続きそうです。発散されないストレスと今後の不安が渦巻いていますが、我慢するしかありません。


 私達は与えられた環境で生きていくしかありません。人生においては選ぶことのできないことのほうが多いものです。ですが、そういったものを素直に受け入れていくことで成長していけるのです。不満と嫌味しか発することができないようでは、さらに不幸になるばかりです。人間には創意工夫の能力があります。無人島でも南極でもコロナ禍でも力強く生き、与えられた環境のなかで喜びを見出していくことができるはずなのです。


 コロナ過によって今までの「あたりまえ」の生活が崩壊しました。ですが、「あたりまえ」が失われたことによって「ありがたい」が生まれます。制限された生活のなかで、今までの豊かな生活を振り返り、また命そのものと向き合うことで、生きていることの喜びを味わえるのかもしれません。命あることに喜びを見出せるならば、いかに不自由な生活であっても、いかに先々に不安があっても、負けることなく前向きに生きられると思うのです。


 謹んで初春のお慶びを申し上げます。皆様の益々のご清福を祈念申しげます。今年もご愛読ください。

 

ご愛読の御礼

 今年もご愛読いただき、ありがとうございました。今年は新型コロナウイルス感染拡大により、不慣れな新しい生活様式を実践しなければならず、思うよな外出や飲食も制限され我慢の一年となりました。おそらく春ごろまでは同じような生活を強いられるかもしれません。ですが、春の来ない冬はなく、朝の来ない夜もありません。一年が過ぎ春風とともに終息に向かっていくのではないかと願っております。今年の投稿は本日で最後になります。新年は1月6日からになります。皆様も例年以上にご自愛いただき、健やかなる新年をお迎えください。合掌

2021年 丑年の意味と心構え

 今年は辛丑(かのと うし)の年です。丑年は子年にまかれた種が芽を出す年なのですが、まだ安定していない状態を表しています。今年は焦って結果を求めるよりも、牛のように忍耐強く、結果へとつながる準備を整えることで吉となります。また、辛は様々な矛盾や抑圧を排除して発現するという意味があり、そのための対立や摩擦もあることから「つらい」とも読みます。

 

 辛丑は新たなる局面に向けて意欲が高まりますが、まだ成就の時ではなく、目標に向けて着実に歩んでいかなければなりません。今まで経験したことのないコロナ禍での生活ということもあり、慎重でなければなりませんが、新しい生活様式にも順応していかなければなりません。コロナウイルスが終息しないことはありません。時期は分からなくても先は見えています。それまで、どのように過ごすかが問われます。

 

 何事も一朝一夕で成果が得られるわけではありません。必然ともいえる過程があり、見えない努力と忍耐があり、様々なご縁や情熱があり成就するものです。新たなる年を迎え、コロナに負けない力強い一歩を踏み出したいものです。

 

九星別の2021年の運勢はこちらをご覧ください。

2021年あなたの運勢 - 甲子大黒天本山のブログ (hateblo.jp)

チャンスがきたら

 昨年の暖冬からいきなりの大雪です。雪国で暮らしていますから、雪に対する覚悟も準備もありますが、今回の大雪はいきなりくじけそうになりました。少しずつ積もってくれれば心身ともに慣れていけるのですが、初回から全力運転です。ですが、雪に限らずチャンスも突然やってくるものです。そのチャンスをつかめる人は日頃からつかむための準備をしている人です。


 チャンスがきてから動いても遅いのです。躊躇することなく一瞬の判断でつかまなければなりません。つかめる人はイメージできる人です。普段から、もしこういうことが起きたら、こういう人と出会ったらと考えている人です。いわば準備運動しているようなものであり、だからこそ突然のことであっても動くことができるのです。


 チャンスがきたときのイメージを高め広げておくことが大切です。人生では自分に見合ったチャンスが訪れるものです。ですから、つかもうと思えばつかめるはずなのです。できない言い訳をするのではなく、自分を信じて「ここだ」と思った時には、思い切って飛び込みたいものです。来年、今までにないチャンスが訪れるかもしれません。その時、あなたはどうしますか。

 

 

2021年あなたの運勢

こちらもご覧ください。

2021年 丑年の意味と心構え - 甲子大黒天本山のブログ (hateblo.jp)

 

 

一白水星の人 盛運・飛躍
 明治42年、大正7年、昭和2年、昭和11年、昭和20年、昭和29年、昭和38年、昭和47年、昭和56、平成2年、平成11年、平成20年、平成29年生まれの人です。

 今までの努力や忍耐が花開く年であり、自信をもって前に進みましょう。今年は審査の年でもあり、善悪どちらも広まりやすく言動に気をつけるだけではなく、その前段階である心にも気を配りましょう。油断すると、いつの間にか隠しておきたい本音が伝わっているものです。運気の流れは良いので上手に乗ることができれば、万事スムーズにいきます。流れに逆らうことがないよう怠慢や邪心は禁物です。誠実に努めて飛躍の一年となります。

 

二黒土星の人 休運・忍耐 
 明治41年大正6年、昭和元年、昭和10年昭和19年、昭和28年、昭和37年、昭和46年、昭和55年、平成元年、平成10年、平成28年生まれの人です。

 運気は低迷し頑張ろうと思っても空回りしやすく気をつけなければなりません。今年は何事も慎重に大きなことは言わず、行動で示し陰徳を積むことで吉となります。健康面にも注意し、決断は急がず慎重にしましょう。周囲の人々との信頼関係を深めることで、空回りすることなく着実に歩むことができます。イライラすることなく、ストレスに気をつけてください。今年のトンネルを抜けると運気が開けますので、それまでは辛抱強く今すべきことに専念ください。

 

三碧木星の人 滞運・自制 
 大正5年、大正14年昭和9年昭和18年、昭和27年、昭和36年、昭和45年、昭和54年、昭和63年、平成9年、平成18年、平成27年、生まれの人です。

 運気は停滞し思わぬ障害があるかもしれません。強引に突破するのではなく、周囲の意見も尊重しながら時間をかけて納得できる答えを探すことで、今後の成長の糧となります。投げやりな態度は事態を悪化させますから、謙虚であることで周囲の信頼を獲得し飛躍の礎となります。何事も相手の立場を考えて行動することで大きな失敗なく過ごすことができます。今年は長所を伸ばすことよりも、短所を改めることで吉となります。

 

四緑木星の人 進運・発展
 大正4年大正13年昭和8年昭和17年、昭和26年、昭和35年、昭和44年、昭和53年、昭和62年、^平成8年、平成17年、平成26年生まれの人です。

 運気の追い風を受け飛躍できそうな年です。何事にも前向きに挑戦していくことで、新たなる可能性や出会いがあります。必要なものは後からついてきますので、勇気ある一歩を踏み出すことが大切です。せっかくの好機ですから、道を見失い運気と労力を無駄にしないよう、今のうちから目標や計画を考えておきましょう。人としての幅を広げる時期でもあり、今年の出来によって今後が大きく変わるかもしれません。

 

五黄土星の人 吉運・誠意
 大正3年大正12年昭和7年昭和16年、昭和25年、昭和34年、昭和43年、昭和52年、昭和61年、平成7年、平成16年、平成25年生まれの人です。

 運気や周囲の助力もあり良き一年となりそうです。今までの努力が報われる成果の年ともいえます。また、今までの自分を省みる反省の時期でもあります。あらためて自分は何がしたいのか、自分にとって大切なものは何か、自らと対話を続けることで、今後の歩むべき道を見出すことで、より豊かな人生になっていきます。順調な時ほど思わぬことで、つまづくこともあります。諸事おろそかにすることなく誠意をもって過ごしてください。

 

六白金星の人 潜運・陰徳 
 大正2年大正11年昭和6年昭和15年、昭和24年、昭和33年、昭和42年、昭和51年、昭和60年、平成6年、平成15年、平成24年生まれの人です。

 運気は低調で確信があっても思わぬ事態に陥るかもしれません。石橋を叩いて渡る慎重さで吉となります。今年はペースが乱されやすいので、「できること」と「できないこと」を見極め無理をしないことです。上手くいかない時は強引に進めようとはせず時を待ちましょう。自分の器を作るべき年であり、成果を求めるのではなく、成果へとつながる過程を重視することで、明るい未来が開けてきます。邪な心を持つと思わぬところから苦難がありますので、少欲知足で欲は程々に感謝の心で過ごしてください。

 

七星金星の人 開運・福徳 
 明治45年、大正10年、昭和5年昭和14年、昭和23年、昭和32年、昭和41年、昭和50年、昭和59、平成5年、平成14年、平成23年、生まれの人です。

 運気は上昇し喜び多き年となりそうです。自分を信じ積極的に行動して吉となります。しかし、多忙ななかで感謝の心を見失い周囲への配慮を忘れると、いつの間にか人心は離れ孤立してしまいます。禍福は糾える縄の如しという言葉もありますが、調子のよい時ほど反動も大きいため気をつけなければなりません。ダムも蟻ほどの穴から決壊しますが、何事も小さな変化に気を配ることです。謙虚に着実に歩むことで充実した一年にしてください。

 

八白土星の人 吉運・前進 
 明治44年大正9年昭和4年昭和13年、昭和22年、昭和31年、昭和40年、昭和49年、昭和58年、平成4年、平成13年、平成22年、平成31年生まれの人。

 良き運気に支えられ諸事順調にいきそうです。打てば響く一年であり、手応えを感じ充実します。自分の生活領域を広げ仕事もプライベートにも新しい風を吹かせましょう。今まで不調だった人にはリセットの年となります。ただし運気に期待するだけでは何も変わりません。決意と行動が伴ってこそであり、価値観や言動を少しずつ変えていくことが大切です。せっかくの運気を無駄にしないよう、今のうちから目標や計画を立て素晴らしき年としてください。

 

九紫火星の人 平運・堅実 
 明治43年大正8年昭和3年昭和12年、昭和21年、昭和30年、昭和39年、昭和48年、昭和57年、平成3年、平成12年、平成21年、平成30年生まれの人。

 運気の影響は良くも悪くも少なく、かえって実力が問われる一年となりそうです。今年は変化が多く、また区切りの年となるかもしれません。慎重と誠実を旨として、焦ることなく変化に対応していくことで、望むべき道を進むことができます。楽をしようとはせず、苦楽は一体であると心得て、苦を先にすることで大いなる楽を得ることができます。この世界は道理によって成り立っています。自らの思考や行動が道理に適っているかを考えることで最善の選択をすることできます。道理を指針とし、堅実に歩んでください。

 

 

自分のことが嫌いだと

 不思議なもので、仕事が嫌だと思うと、そこで働く自分のことも嫌いになります。家族が嫌いだと思うと、その一員である自分のことも嫌いになります。社会に不信感があると、そこに属する自分のことも信じられなくなります。すべてがつながっており、自分の態度や価値観が相手を通して自分に返ってくるのです。自分がマイナスを発すれば、そのマイナスが増幅され返ってきます。


 私達は自分のことを被害者のように考えることがありますが、子供のケンカと同じで相手が100%悪いということはありません。「蒔かぬ種は生えぬ」といいますが、自分の態度や価値観が周囲に影響を与えて、現状が作り出されているということがあります。しかし、そのことを知らなければ現状を変えることはできず、いつまでも被害者であるという錯覚のままということもあります。


 社会も人間関係も複雑怪奇に見えますが、ほつれた糸をたどっていけば単純明快なものです。しっかりと整理をして、シンプルに実践するだけなのです。難しいことを無理してするのではなく、単純なことを続けていくだけで物事は好転するのです。社会や相手を自分の思うように変えることはできないからこそ、自分が相手に合わせて変わっていく、しかも良い方向へと変わっていくことが大切です。そのためには自分にも相手にも慈しみの心をもって向き合っていきたいものです。

 

 

師走の反省として

 師走となり一年を振り返る季節となりました。今年はコロナウイルスの蔓延もあり例年以上に慣れない生活のなかであっという間でした。今年を反省する時に思うのが地元の名君として名高い上杉鷹山公の「為せば成る、為さねば成らぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり」という言葉です。鷹山公は財政難で苦しむ上杉藩の改革を断行した人であり、その過程には多くの障害がありましたが、けしてあきらめることなく達成しました。


 そんな鷹山公の「やればできる。できないのは言い訳して本気になっていないからだ。」という言葉は強く胸に響いてきます。今年は新たに住職を拝命し新たなる一歩を踏み出した一年でした。新しい企画も実施しそれなりの手応えも感じられました。新型コロナウイルス感染拡大の渦中にあっては上々だったと思います。ですが、120%の力を発揮できたかといえば、まだ100%にも達していないように思います。テストでいえば80点といったところです。ここで満足してしまうと、あと20点に届かなくなってしまいます。


 満足することと向上心を持つことは矛盾しないものだと考えています。自分の努力を素直に認めつつ、支えてくれた周囲に感謝すること。そして現状を認めつつも、さらに上を目指すことはセットだと思うのです。自己満足ではない感謝の伴う満足、口だけではない行動が伴う向上心が大切です。間もなく新しい一年を迎えますが、人生でたった一度の一年です。良き一年となるよう今のうちから計画を立て想いを高めてお正月を迎えたいものです。