廃部が正しい選択なのか

 某大学のアメフト部は廃部が議論されているようです。たまたま現役部員のインタビューを聞いたのですが、ほとんどの部員は一生懸命に頑張っていたのに、たった数名の部員のために連帯責任の名のもと廃部にされるのは納得できないとコメントしていました。実業団であれば廃部も分かりますが、成人も在学しているとはいえ大学は教育機関です。教育機関が更生という道を閉ざし廃部にしてしまうことには疑問があります。


 学生の薬物所持も問題ですが、それよりも大学側の対応が問題視された事件だったように思います。大学側の騒動はいまだに続いており、廃部にすることですべてを終わらせようとしているようにも思えます。大人の都合のために学生が犠牲になるのではかわいそうです。更生や再生は大変な道程なのですが、教育機関であるならば処罰よりも希望や救済を重視するべきだと思うのです。


 何事も責任という名のもとに辞めてしまうのが楽な方法です。もちろん、そうしなければならない場合もあるわけですが。世間や周囲もそうですが、まずは自分が納得できるよう努めたいと思うのです。まして責任を誰か弱い者に押し付けて逃げてしまうようではいけません。問題や課題はチャンスでもあります。そこでしっかりと対応することができれば今まで以上に信頼されますし、同じ過ちを犯すこともありません。大変ではあっても正しい道を選びたいものです。