苦労の先にこそ

 苦労の先にこそ本当の幸せがあると話をさせていただいています。大切なことは、その手前にある苦労とどのように向き合うかなのです。嫌々やっているうちは何も変わらず、永遠の不平不満から抜け出すことができません。たとえ望まない苦労だったとしても、その苦労に責任を持ち最善を尽くすことが大切です。そうしてこそ苦労が報われ、幸せに変わっていくのです。


 自分に与えられた苦労に対してワクワク感をもって臨むことができれば素晴らしいと思います。この困難を乗り越えられればどれだけ成長できるだろうか。この困難にどんな出会いがあり、どんな学びがあるだろうか。この困難で今までにない経験ができるかもしれない。自分のモチベーションによって苦労へのアプローチもずいぶん違うと思うのです。人間関係と同じで、苦労と嫌々付き合っていると、向こうもこちらを嫌うようになります。


 与えられたものは、いただくしかありません。きっと今の私に必要なことなのだと思いたいものです。もちろん是非の分別も必要なのですが、最初から嫌だと思うのではなく、こちらから親しくなろうとすることです。それでも仲良くなれなければしかたありませんが、相手の本質を理解しようとすること、自分の務めを果たそうとすることが求められます。苦労があるからこそ報われます。いつも順番は苦労が先なのですが、その先に本当の喜びがあります。苦労の先にたどり着きたいものです。