宝さがし

 人間関係は宝探しのような感覚で挑むと楽しいのかもしれません。相手の素晴らしいところをいかに見つけるのか。どのような人にも長所と短所があります。どちらかが目につきやすいということがあるかもしれませんが、両方が備わっているものです。大事なことは相手のどこを見るかということです。


 表面的なところに惑わされていると、相手を理解することはできません。自虐的な人、不器用な人、悪気はなくても困った人など様々な人がいますが、その人なりの宝を持っているものです。相手の持つ宝に気づいてあげることができれば、見方も関係も変わってくるものです。


 人間関係は相手よりも、自らの人間性が問われるものだと自戒しています。相手の素晴らしいところを引き出してあげることができれば、お互い豊かな関係を築くことができます。勝手にガラクタを掘り出して、文句を言うのでは誰とも良好にはなれません。
 弘法大師は見方を変えれば、すべてが宝になると教えています。人生も人間も勝手な条件をつけるのではなく、正しいことや素晴らしいことを見極めることができる智慧の眼が大切なのではないでしょうか。曇らせることなく磨いていきたいものです。