責任の正体

 責任は重いものであり、面倒なものですが、ウェイトトレーニングのようなものです。責任をもって鍛錬すれば、その重さが苦にならなくなります。そして、さらに重い責任を背負い鍛錬していくことで、より大きな人間になっていくことができます。最初は誰しもその重さに耐えられるだろうかと不安になり、どのようにしていけばよいのかと迷いますが、放棄することなく歩んでいけば自分なりの答えに出会えるようになっているものです。


 責任から逃げようとする人もいますが、本当はその責任が自分を支えてくれているのです。責任感があればこそ、親として言うことを聞かない子供でも、その幸せを願い責任を果たそうと考えます。仕事でも任されたという責任感があれば、残業もしますし、期待に応えられるよう能力を向上させようともします。責任感があればこそ、充実感も生まれ、周囲から信頼されるようになり、仕事もできるようになります。責任と向き合うことは苦しいことではなく、素晴らしいことなのです。