その時を

 何かをしたいと思っても、すぐにはできないこともあります。忙しい現代人は優先順位の取捨選択を迫られ続けます。そのため自分のことは後回しになり、仕事や家族中心の生活が長く続くものです。ですが、ようやく自分の時間が取れる時期が訪れます。その時に何もすることがなく時間を持て余すことがないよう、今のうちから「やりたいことの種」をたくさん植えておきたいものです。


 たとえ今はできなくても、やってみたいと思うことがあれば、その時が来るまで、その想いが持続するようにすることです。関連する本を読んでみたり、本格的には挑戦できなくても少しずつはじめてみたり、準備しながら想いを高めていくことが大切だと思うのです。思い立っても、すぐに忘れてしまうのが人間というものです。自分の興味・関心を忘れないようにしたいものです。


 自分の想いを忘れなければ、不思議と機会や出会いがあり、少しずつ条件が整っていくものです。様々な制約のなかで生活しなければならないわけですが、だからこそ「いつか、そのうち」を想像するだけでも楽しいものです。そして、その先にある扉を開かなければなりません。自分のまいた種が芽を出し、いつしか美しい花を咲かせるよう、その時を待ちたいものです。