被爆国の道

 防衛費の増額が検討されているようですが、現在の経済危機にあって他の予算を削ったり増税してまで必要なのか考えさせられます。私は防衛費に予算を使うならば、国際貢献に使うべきだと思うのです。各国との関係を強化することで、日本に手を出したら世界中が黙っていないという雰囲気が大切です。


 どこの地域や団体にも「あの人に頼まれたら」とか「あの人のためなら」という人がいると思います。義理人情があり、自分のことよりも全体や相手のために頑張っている人です。日本もそういう国にならなければなりません。今回のウクライナ侵攻も世界中の国々が団結することができれば、ロシアもあきらめるしかありません。各国に利害や思惑があるから、まとまることができないのです。


 世界平和は軍事力のバランスによって達成するものではなく、良識ある国々が団結すること、そういった国が増えること、より強固に団結することで実現されるべきものです。すでに機能しなくなった国際組織ではなく、新たなる抑止組織が必要です。戦争という手段がどう考えても割に合わない世界にならなければなりません。被爆国を標榜するならば、そういう道を歩まなければなりません。