物事の根底にあるもの

 最近、どのような企画をおこなうかよりも、誰がおこなうかのほうが重要だと思うようになりました。その企画自体よりも、どれだけ責任をもって継続できるのか、どれだけ周囲が協力してくれるのか、こういった条件を満たす「人」のほうが大切なのです。どんなに素晴らしい企画でも、最初から順調に進むわけではありません。トラブルがあっても、思うような成果があがらなくても、途中で投げ出さない責任感や忍耐力が求められます。また、一人でできることは限られています。たくさんの人が協力してくれることで、より大きな企画となり、成功につながっていきます。


 企画は未熟でもかまいません。正しく続けていけば、必要なものは自然とついてくるものです。世界的な大企業も最初から大企業だったのではなく、一からはじめて、着実に歩み続けているのです。大切なのは商品やサービスよりも、リーダーの人間力であり人望だと思うのです。リーダーが誠実であれば、利他の精神があれば、会社も同じような徳を備え成長していき、お客様や取引先にも恵まれます。物事の根底にある見えない部分が見えるようになれば、順調に進むようになります。大切なのは「人」なのです。