いつか必ず役に立つ

 サッカーワールドカップ日本代表の試合は惜しかったわけですが、あの試合を見て悔しいと思った子供たちが、次の新しい景色を見せてくれるのではないでしょうか。日本中が一体となり盛り上がった素晴らしいワールドカップでした。またサポーターの試合後のゴミ拾いも称賛されています。日本人の美徳を世界に知らしめた素晴らしい取り組みだと思います。


 自然と公共の掃除ができるのは小学校から掃除をしているからだと思います。近年はお金を払っているのに、どうして掃除をさせるのかという愚かなクレームもあるそうですが、掃除も立派な教育であり何があっても続けてほしいと思います。同じように給食の給仕の経験があるからこそ、災害時の炊き出しも自然とできると聞きます。子供の頃にあたりまえにやっていたからこそ、自然と体が動くのです。


 日本には「みんなのために」という奉仕の精神があります。自分のことばかりではなく、相手や社会のことまで考えられるからこそ、社会が円滑にまわるのです。この感覚を失った人間が増えると、潤滑油が切れた機械のようにきしみだします。教育の世界こそ理屈ではなく、実践が大切だと思うのです。いつか必ず大人になってから役に立つことを、体で覚えられる教育であってほしいと願います。