新たなる自分

 朝晩、寒くなってきており近くの山では紅葉も進んでいます。冬が近づくこのタイミングは複雑な気分になります。名残惜しさと雪の心配と、寒暖差とともに募っていくものです。何事においても「途中」が嫌なものです。真冬になれば、どん底になれば、あとは開き直るだけなのですが、マイナスに向かっていく過程が大切であり、そこで踏ん張ったほうが良いのか、いっそ落ちてしまったほうが良いのか、分からなくなることもあります。


 気持ちの切り替えが大切なのです。何事も心からはじまります。気持ちをリセットして、新たなる気持ちで進まなければなりません。ところが、このリセットが難しいのです。自分ではリセットしたつもりでも、リセットしきれずダラダラ流れることがあります。川の流れに逆らって進むためには、強い気持ちと足腰が必要ですが、気持ちだけではなく、流れを変えるだけの力も求められます。


 今の自分に何が必要なのか。流れを変えるために求められている努力や能力を見極めること。そしてあきらめることなく続けることなのです。新たなる力や習慣が身について、はじめて変わることができるのです。人間は想いだけでは変わることができません。私達は弱い自分を支え、新たなる自分になるための支柱を持たなければなりません。自分が勝負できる武器は何か。日頃からここぞといった自分との戦いに勝利できるよう準備を進めたいものです。