答えは後から

 人生における選択肢に絶対的な正解はなく、そのため誰しも迷いながら生きているものです。あらかじめ分かっていれば、選びやすいのですが、「やってみなければ分からない」というのが実際のところです。ですが、分からないということは、可能性があるということでもあります。自分の可能性を信じること、そして誠実に頑張ってみることが大切だと考えています。


 人生は理不尽なもので、必ず意味があると言われても、その時点では理解できないものです。ですが、5年後や10年後に、もしくは20年後に気づくことができたり、価値が生まれることもあります。もちろん、すべてに価値が生まれるわけではなく、不平不満ではなく、たとえ理不尽なことであっても自分なりに責任をもって向き合っていくことが必要なのです。いつしかちゃんと応えてくれるようになるものです。


 「あの時は苦しかった。でも、そのおかげで今がある。」と思える人は、苦難を克服し幸せになれた人なのです。苦しいままで終わるのか、それとも苦が楽となるのかは、その人次第なのです。人生の答えはあとからついてきます。すぐに答えを求めようとするのではなく、今すべきことに最善を尽くすことです。そうしてこそ自分が求める答えが育まれていくのです。