頑張らないほうがいいかも

 頑張るほどに自分の首をしめていくような人もいます。物事は歯車のようにかみ合わなければなりません。1人でできることはなく、何事においても周囲の理解と協力が不可欠なのです。大切なことは自分が必要とする人々、さらには今までご縁のなかった人々ともつながり一体となっていくことです。この一体感がなければ、いかに頑張ってもチェーンの切れた自転車を必死にこいでも前に進まないのと同じ状態になります。


 別に頑張らなくてもいいのに、みんなのために頑張ろうとする人は素晴らしいと思います。ですが、有難迷惑という言葉が教えるように、必ずしも自分の思いと周囲の思いが一致しているわけではありません。ですから、信頼関係が大切ですし、そのためには配慮が求められます。自分のやりたいことや想いよりも、相手を尊重してこその信頼関係なのです。それを面倒だとは思わず、遠回りだと思わず、やっていくしかありません。


 二人三脚で歩幅が違う人間が一緒に走ろうとすれば、お互いに歩幅を合わせようとしなければなりません。その協調がなければ前に進むことはできません。日々の生活において何事も二人三脚の気持ちでの協調が欠かせません。物事の成就には様々な要因がありますが、その大前提は信頼してもらえるかなのです。まさに人間力が試されるわけですが、求められるのは能力ではなく、やさしさなのです。