信頼あってこそ

 地域や学校の会議に参加していると、私には関係なという冷めた態度の参加者もいます。また、自分が責任をもって担当することはしないのに発言だけは多い人もいます。逆にほとんど発言はしないのに決まったことはちゃんとやってくれる人もいます。役職に関わらず協力的で安心して任せられる存在はありがたいものです。


 私はなるべく自分が相手の立場だったら、どういう発言や行動を求めるだろうかと考えるようにしています。そうすると相手や場に適した対応ができるようになります。空気を読めないと言われる人は相手には興味がなく、自分のことしか考えていないため、おかしなことになってしまうのです。発言や行動に正解はないのかもしれませんが、私は相手を不愉快にしないこと、場を乱さないことが大切だと考えています。


 会議において誰もが自分の思ったことを発言するべきだとは思いますが、最後にまとめなければならないとしたら、余地を残すことが肝要です。お互いに歩み寄る余地がなければ決別しかありません。歩いていてもお互いに半歩譲ればぶつかりませんが、何事においてもお互いの配慮が大切なのです。禍根を残せば必ず次のトラブルにつながります。たとえ自分が正しいと思っても、正しいだけではダメなのです。自分の思う正しさが周囲からも理解されてはじめて、みんなの正解になるのです。そのためにも信頼関係を築いていきたいものです。