苦労人こそが

 来年に向け特別ご朱印の龍を練習をしています。才能もなく器用でもないため、ひたすら書くしかありません。最初はお手本を上からなぞり、それから隣において真似てみます。書いてからお手本を下においてズレを確認します。少しずつズレを修正していきます。お手本と思うようには一致せず悪戦苦闘の日々です。ある時、いつもとは違う場所にお手本をおいて書いてみたら、一致しない大きな原因が分かりました。それまではまったく気づかなかったのですが、微妙な角度を修正することで、お手本に近づくことができました。


 やってみなければ、続けてみなければ、苦労しなければ分からないこともあります。大切なことほど、そうなのかもしれません。最初から理屈で分かろうとしてもダメなのです。気づきとは理屈ではなく、継続と苦悩のなかにこそあるのではないでしょうか。最初からできる人はおらず、才能の有無で決まるわけでもありません。何事も不器用でもあきらめずに本気や誠意をもって臨めば、いつしか道は開けるものです。最後に残るのは苦労人だと思っています。今の苦しみが未来の大きな力になると信じて、もう少し頑張ってみたいと思います。