侮るなかれ言葉の力

 些細な一言にイライラすることもあれば、救われることもあります。言葉の力は恐ろしくも偉大なものがあります。言葉はどこから生まれるかといえば、人の心から生まれてくるものです。ですから、その人の心を反映しているものです。イライラするのは相手もイライラしているからであり、救われるのは相手の真心が伝わってくるからなのかもしれません。


 いつも一言でトラブルを起こし、損をしている人もいます。一言を大切に心をこめる配慮と習慣が大切だと思うのです。ドタドタ音を立てて歩く人もいれば、ハンドルを持つと人が変わる人もいます。何事も習慣なのですが、習慣とは意識せずに毎日やっていることであり、塵も積もれば山となり、悪癖が続けばトラブルも続きます。


 どのような言葉を使うかで人生が大きく変わることもあります。同じ内容であっても、話し方によって、表現や表情によって、感情の起伏によって、まったく違って伝わってしまいます。その違いが大事なところで作用するのです。不用意な発言とは、心ここにあらずの状態だと思うのです。ちゃんと相手のことを想っていれば、相手を不快にする言葉は出てこないのかもしれません。