信じられない時には

 言葉というものは恐ろしいもので、たった一言で今までの信頼関係が崩壊することもあります。自分の一言でそうなることもあれば、第三者の無責任な発言でそうなってしまうこともあります。どれだけ長い付き合いでも、どんなに深い信頼関係でも、それらが一瞬で塵となってしまうことがありますから気をつけなければなりません。言葉というものは人を浄土にも地獄にも導くものです。


 たった一言に翻弄されるのは悲しいことです。信頼していた相手が影で自分のことを悪く言っていたことを聞いてしまった。その途端に今までのような関係が難しくなってしまいます。もはや知らなかったことにはできず、相手の言葉を信じることもできなくなります。しかし、関係が長くなるほど色々なことがあるものであり、許すということができなければ、誰とでも長く付き合うことはできません。


 私達は心ない一言に負けないだけの関係や信念が必要なのです。今までのものを台無しにしてしまうかどうかは自分にかかっています。周囲の悪意や無責任に負けてしまうのか、それとも力強く乗り越えていくのか。後悔の多くは一時の感情に翻弄され、大切なものを失ってしまうことです。大切なものを守るためには、信じられるよう、許せるよう、そして自分に負けないようありたいものです。