競争の経済から調和の経済へ

 コロナ第三波に対する勝負の3週間といわれ、旅行や飲食店への規制要請も出されました。短期決戦で抑え込み安心して年末年始を迎えたいというのは誰もが思うところでしょう。ですが休業や時短で厳しい現状にある旅館や飲食店については厳しい師走になってしまいそうです。忘年会の繁忙期ですが要請の有無にかかわらず、現在の感染状況を見れば全国的に自粛の12月になりそうです。


 行政の要請が出される度に保障ということが議論されますが、国債を発行して借金を膨らませても保証をしたほうがよいのか。それともある程度の感染拡大を黙認し経済を優先したほうがよいのか。難しい判断だと思いますが、仮にこの状態がさらに1年以上続くようであれば資本主義は崩壊してしまうかもしれません。長く資本主義と社会主義が戦ってきたわけですが、コロナ過を機に新たなる経済スタイルが求められているのかもしれません。


 コロナ禍でなくとも人口減少や価格競争によって日本の経済は停滞していました。その補填として海外進出やインバウンドが主要政策になっていましたが、今回のコロナウイルス蔓延によって海外に依存していたところほど、その反動は大きいと思います。経済は大きければ良いというものではありません。過去のバブル期がまさにそうでした。実情に合っており、将来の変動に合致できることが重要です。そして今までのような競争の経済から調和の経済へとシフトすることが大切だと思っています。