幸福の責任は

 ユニセフの子供の「幸福感」調査で日本は身体的健康は1位なのに精神的な幸福は37位と最下位のひとつ前でした。私達の幸福感というものは心身のバランスが保たれなければなりません。車の車輪は左右が等しく回らなければ前には進みません。世界中の人々があこがれる日本という国に住みながら、経済的には恵まれ医療、福祉、教育など外的な条件は十分に満たされているのに、心が満たされず貧困の状態にあるのが現状なのでしょう。


 私たち日本人はもっと心の豊かさを求めなければなりません。精神的な幸福度が低い要因として学校のイジメや家庭内の不和があげられていました。その根本的な原因はストレスだと思うのです。夫が会社からストレスを持ち帰り妻にあたり、妻はそのストレスを子供にあたり、子供はそのストレスを学校に持っていき友達にあたり、その友達はストレスを家庭に持ち帰り親にあたり、延々とストレスのリレーが続いていきます。


 争いからは争いしか生まれず、ストレスからはストレスしか生まれません。どこかで負の連鎖を断たなければなりません。今回の新型コロナウイルスでは日本中が感染予防に努めることで効果をあげています。終息したならば今度はストレスの感染予防に努めることで心も体も健康に幸せを実感しながら暮らせるようになるかもしれません。これからを担う子供達が幸せを感じられないとしたら、それは大人達の責任なのです。