今やるべきこと

 最近の新型コロナウイルスや水害で思うことは、何気ない生活のありがたさということです。今まであたりまえだった生活が、コロナで制限されたり、水害で住んでいた町そのものが壊滅してしまうこともあります。人生いつ何が起こるか分かりませんが、そうではあっても何事もないことを前提にしなければ生活することはできません。しかし、想像もしていなかったことが起こることもあり、人の世の無常を感じます。


 頭で分かっていることと、現実に目の前で起こっていることは、同じことであってもまったく違います。覚悟、想定、準備などの言葉がありますが、起こってみなければ本当のところは分からないのかもしれません。今後ますます災害や疫病が増えるとしたら、人生100年時代は夢幻となるかもしれません。だからこそ後悔しない人生が求められます。


 想像していなかった死を目前にした時に後悔するのは、やるべきことをやっていない後悔です。私達は人生の大切なことを後回しにして日常の雑事に翻弄されているのかもしれません。家の片づけを始めると意識していなかった不要なものが次々に出てきますが、同じように日々の生活も精査すれば無駄が多く、大事なことが見えなくなっているのです。漠然と人生100年としひとつの連続した人生と考えるのではなく、人生を一日単位で考え後悔しない棚上げしない一日を積んでいくことで、もしもの時の心境が違ってくるのではないでしょうか。