私の影響力について

 久しぶりに新幹線に乗り京都の本山に行ってきました。帰りの新幹線で隣はマスクをした中国の人でした。シートを倒せるだけ倒して爆睡しており、降りる時にもシートを戻すことなくゴミもそのままでした。他の日本人を見るとシートを戻しゴミを持っていきます。すべての日本人がそのようにする訳ではないと思いますが、日本人の持つ周囲への配慮の素晴らしさをあらためて実感しました。自分が下りた駅から自分の座っていた席に座る人がいたとしたら、気持ちよく使ってもらいたいものです。


 たとえお客という立場であったとしても、周囲やサービスを提供する人に対しても配慮が必要だと思います。これを当たり前のようにしている人と、まったくできない人に分かれます。こういったことは学校で教えられるわけではありませんが、社会という集団のなかで生きていくなかで周囲に迷惑をかけないことは基本になります。相手に迷惑をかけ不愉快にさせると、その人もイライラして同じように誰かを不愉快にして、その連鎖は続いていきます。自分の些細なつまらない行動のために多くの人々が不愉快になるのです。


 自分の言葉や行動がどれだけの影響を与えるのかを考えてみることが必要です。どんな人でも自分が思う以上の影響力があり、自分の言葉や行動が周囲の人々をイライラさせたり傷つけたりしているものです。しかも自覚のない人ほど問題行動が多いものです。気づいていないというのは恐ろしいことです。しかも、必ずめぐりめぐって自分のところに返ってくるものです。一人では生きられないからこそ社会を作って生活しているのですから、思いやりと配慮を忘れないようにしたいものです。