反対が怖くて

 日本人は反対を恐れるようです。アメリカなら7割の賛成なら実施しますが、日本では9割以上の賛成がなければ実施できないかもしれません。そのため日本では水面下での調整が重視されます。会議での提案は議論ではなく承認が前提になっているのかもしれません。そのための根回しで妥協したり、論功行賞で不適格者を登用したり、議論しない代償としてせっかくの企画をダメにしているのかもしれません。


 議論を恐れるのは悪者になりたくないから、嫌われたくないからという理由なのでしょうか。お互いに意見をぶつけて内容を深めるのが議論なのですが、どうも日本では反対意見は邪魔をしたと見なされたり、周囲への配慮を欠いた提案は空気を読めない暴挙と考えられたりします。議論になじまないのが日本人なのかもしれません。それは議論よりも和を尊ぶ国民性と考えることもできます。何事にも一長一短ありますが、自分たちの適性を上手に導きたいものです。

 

 明日から京都の本山に行ってきますので、次回水曜日の投稿はお休みさせていただきます。