不満ばかりの人

 いつも不満ばかりの人は周囲から意地悪されているわけではありません。一般的な人よりも不満を感じる割合が高いということなのです。同じことでも、それを不満に感じる人とそうではない人がいます。不満の多い人は何事も習慣的に不満に感じてしまいやすいのです。ところが、そういう人ほど自分の不満を社会や周囲の責任にしてしまうため、イライラしたり嘆いたりストレスを抱え込んでしまうのです。


 不満を感じるかどうかは、その人の度量にかかっています。心の大きな人ほど何事も許すことができます。許せない人は、それが不満となりお互いを苦しめることになります。思考回路が複雑で面倒な人ほど不満を抱えやすいように思います。心の広い人ほどシンプルな思考で執着がありません。立場、権利、優劣、善悪など考えれば考えるほど面倒な思考に陥ってしまいます。めんどくさい人とは必要以上に考えてしまう人なのです。そのため不満や不安が大きくなってしまいます。


 何も考えずお気楽に生きるということではなく、囚われない思考が大切だと思うのです。人間には感情と理性があり、感情で考えてから理性で判断する人と、理性で考えてから感情で判断する人に分かれます。感情が先だと好きか嫌いかが前提となり、それを理性で合理化します。理性が先だと理屈で考えてから感情が承認します。どちらが正しいということはなく、あくまで性格であり一長一短があるものです。自らの性格を上手に導き不満やストレスにより苦しむことが少なくなるようにしたいものです。