猶予された命

 健康診断で再検査となり総合病院で重い病名を告げられました。ですが、どうも納得できず専門医に再検査してもらったら問題ありませんでした。健康であることが証明されましたから誤診を問題にする気もありませんが、告知から再検査までの5日間は苦悩の日々でありとても平静ではいられませんでした。考えれば考えるほどマイナス思考となり明るく前向きな思考など持てませんでした。


 自分ではどうしようもないことは受け入れるしかありません。いかに否定しても現実が変わるわけではありません。ですから3日を過ぎたころには少し落ち着いたように思います。いかに衝撃的なことであっても、時間が経てばその衝撃はおさまってきます。おさまったところでいかに心を修復していくかを考えなければなりません。心の修復とはどのような考え方をするかだと思うのです。


 よく半分になったコップの水をどのように考えるかという質問があります。楽観的にまだ半分あると思えるか、悲観的にもう半分しかないと思うかの違いです。私達にできることは残された時間や可能性を大切することしかありません。できることをいかに前向きに考えていくかなのです。今回は猶予されましたが安心して終わりということではなく、切実に自分の命と向き合っていきたいと思います。