経営の極意

 寒くなるこの季節は頭の丸刈りも床屋さんに行きます。いつも行っている1000円カットが定休日だったため初めてのお店に行きました。同じ料金、時間、内容なのですが、店舗によってずいぶん違うものだと実感させられました。ほんの少しの配慮や手間があるかないかで満足度が大きく違います。このことが分かっているお店は繁盛し、分からないお店は閑古鳥が鳴くわけです。


 本屋には様々な経営の指南書が並んでいますが、経営の本質とは難しいものではなく、基本的で単純なことだと思うのです。それが分かっているか実行できているかの差だけなのです。経営者を気取りお客さんを数えながらソロバンをはじいているようでは破綻します。お客さんの財布ではなく心が見えて初めて満足なサービスを提供できるのです。どのような仕事でもお客さんに喜んでもらう、社会に貢献するという想いが問われるのです。


 どのような立場で仕事をするにしても喜びと貢献というふたつのキーワードがなければ楽しく充実した仕事はできません。現在は利益ばかりを求められる仕事もあり、仕事を選ぶときには給料や待遇よりも、喜びと貢献を感じられるかということも大きな判断材料だと思います。先々のことなどどうなるか分からない時代だからこそ、社会の幻想的な価値観に惑わされることなく、自分が納得できる仕事に就けた人こそが幸せな人だと思うのです。