日々修行ということ

 「三匹の子豚」では1番目の兄はわらの家、2番目の兄は木の家、末っ子はレンガで家を作りました。オオカミはわらと木の家を破壊しましたが、レンガの家に撃退されました。人生にオオカミ以上に恐ろしい魔物が登場することがあります。そういった時にはレンガの家のようにしっかりとした基礎が必要になります。人生における基礎とは人間性、忍耐力、智恵などです。学校とはこういった基礎を身につけるためにあるはずなのです。


 知識やマニュアルでは人生の苦難に打ち克つことはできません。苦しい時に自分を支えてくれるものを持っておかなければなりません。私ならば修行時代の厳しい経験があるため、あの時に比べればと思うことができます。もし今まで経験したことがないほど苦しい状況ならば、この状況を乗り越えられれば今後の人生は楽になると思うことです。また、家族や地域に迷惑をかけられないという「つながり」も私を支えてくれます。


 そして最も大切なことは日頃の態度ではないかと思うのです。すぐにキレる人、あきらめる人、無関心な人は逆境に打ち克つことは難しいと思います。日々の心がけが大事な局面ではものをいいます。小さな我慢ができない人が大きな困難に耐えることはできません。小さな配慮ができない人が大きな困難にあって周囲との信頼関係によって乗り越えることはできません。人生は日々修行だと思うのです。必ず修行の成果を試される時が訪れますから、その時までに力をつけておきたいものです。