本当に変わるということ

 自分の人生を変えたいとは誰もが一度は願うことではないかと思います。ところが、現実は思うばかりでは簡単に変わるものではありません。変わらないのは、変わりたいと思っても何を変えればよいのかが分からないからなのです。ただ漠然と変わりたいと願っても具体的な変化がなければ変わりません。


 人生を大きく転換するためには、憎悪を感謝に、怠慢を精進に、不信を信頼に変える必要があります。今の自分を変えるということは、不幸を呼び込む原因を幸福を呼び込む原因に転換しなければならないのです。人を怨み続ける人が幸せにはなれません。怨むのではなく感謝してこその幸福なのです。テレビドラマのように簡単にいくことではありませんが、その気がなければ転換することはできません。


 怠慢な人が評価されることはなく、人を信じられない人が人間関係のなかで満たされることもありません。すべては自らの態度、言葉、行動が社会に発射され、巡り巡って返ってくるだけなのです。「なりたい自分になる」とはよく聞くフレーズですが、そのためには心の奥底で固まっているマイナスを温かい想いでとかしてあげなければなりません。