置賜三十三観音ご開帳

 置賜三十三観音では令和元年5月1日より10月31日までご開帳を厳修いたします。そこで観音様についてご紹介したいと思います。観音様の正式名称は観世音菩薩といい、インドのサンスクリット語ではアヴァローキテーシュヴァラといいます。これを日本語に訳すると「世の人々の救いを求める音を観ずると自由自在に救済する仏」となります。ここから世・音・観を取って観世音菩薩と訳されました。


 日本では飛鳥時代に伝えられ現在に至るまで日本で最も信仰されている仏様のおひとりです。奈良時代になると観音巡礼もおこなわれるようになり二世安楽(現世と来世での幸福)を求める巡礼者も多く、観音霊場は全国に広がっていきます。山形県においては最上・庄内・置賜三十三観音を合わせてやまがた出羽百観音として信仰されています。山形県は観音信仰の篤い地域であり独自の観音信仰が発達してきました。


 このうち置賜三十三観音は上杉家の重臣大河ドラマの主人公にもなった直江兼続の後室であったお船の方が、上杉領内でも霊験あらたかな観音堂を選んで定めたと伝えられ400年以上の歴史があります。ご開帳では秘仏の観音像を拝観し参拝することができ、本尊より伸びる御手綱(五色の紐)を握ることで御縁を結ぶことができます。新たなる令和の御代の安寧を願い置賜観音巡礼に出かけてみてはいかがでしょうか。http://www.okitamakannon.com/