自分を追い込んでみる

 人間というのは「やるしかない」という心境になれば、大概のことはできるものだと思います。よく試練は本人が乗り越えられるものしか与えられないといいますが、それは適当にやっても大丈夫ということではなく、本気になって自らのすべての力を使い切る覚悟で臨めば大丈夫ということです。本気になれば大きな力を発揮することができるものです。ところが、多くの人々は本気になることなく、せっかく与えられた力を眠らせたままにしているのかもしれません。


 今の日本では無理しなくても程々に生活することはできます。「そこまでしなくても」と周囲や境遇に甘えることもできます。生きるか死ぬかという状況にいる人はほとんどいません。「なんとなく」でも自分の生活がこれからも続いていくというのが一般的な認識というものです。上手に自分を追い込むことも必要だと思います。上手に自分を追い込むことができると大きな力を引き出すことができます。ところが追い込みに失敗すると自滅してしまいます。


 自滅する人は周囲に追い込まれたり不本意ながら自分を追い込む人です。積極性がないと自分を開花させることはできません。困難に立ち向かうことによって私達は成長していくことができます。家庭や学校そして社会そのもので厳しさが失われつつあります。ですが、人生とは厳しいものであり、その厳しさのなかに成長や生きることの意義など様々なものが含まれているように思います。言い訳できないくらい本気で頑張ってみる経験も必要ではないでしょうか。



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