活力となる世界

 現実の世界だけで生きていると疲れるものです。ですから人は現実から離れた世界も持たなければならないと思うのです。夢の世界であったり、信仰の世界であったり、芸術の世界であったり、神秘の世界であったり、求める世界はそれぞれでも自分なりの非現実の世界を持つことで、バランスを取ることができると思うのです。現実の世界が生活の場になるわけですが、現実は厳しく心身ともに消耗させられます。そのため現実とは異なる世界に癒しを求める必要があるのです。


 癒しを求める世界とは現実逃避の世界ではありません。現実とバランスを取るための世界であり、その世界を持つことで現実世界でも前向きに頑張るために必要なのです。現実世界の休日とは仕事で出来なかったことをするだけで終わってしまいます。洗濯、掃除、買物など休日の決められたカリキュラムだけでは疲れた心は回復しません。非現実の世界に身を置くことで得られる癒しがあります。それが山に登ることなのか朱印を集めることなのか、食べ歩くことなのか。自分なりの癒しの世界を持ちたいものです。


 現実の世界に埋没せず、現実の外に出かけてみることも必要です。首輪のついた犬の行動範囲は決められていますが、野生の本能はどこまでも走りたいと思います。人間も現実に縛られることなく自由に自分の世界を持ちつながりたいものです。現実から離れた世界にこそ発見があり感動があり豊かさがあります。生きるための活力となる世界を求めて生きたいものです。




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