新しい元号に

 来年には新しい元号を迎えます。昭和の時代は復興と成長の時代でした。敗戦よりわずかな期間で世界有数の経済大国に成長しました。この発展は日本人の勤勉や誠実の特質が発揮されたからであり、また国のためにという公益心があったからこそだと思います。しかし、バブル期を迎えると国のためというよりも、よく働きよく楽しむという風潮になります。表現を変えれば急激な成長や利益に翻弄された享楽の時代ともいえます。日本人の長所と短所が反映されました。平成になるとバブルは崩壊し停滞とストレスが日本を覆います。経済的にも精神的にも余裕が失われ、周囲への配慮や関係づくりを面倒に感じるようになります。面倒なことはしない自分優先という個別化の時代になっていきます。


 これから迎える新しい時代はどうなるのでしょうか。時代は振子のように行き過ぎれば、逆の力が働き修正されていきます。時代も試行錯誤しながらの進歩です。現在も環境や人口など様々な問題があります。新しい時代は共生の時代であるべきだと思います。自然との共生、周囲との共生など、つながりを再確認することが大切だと考えています。バラバラだった人々が再び集うことで時代を好転させる大きな力を生み出すのではないでしょうか。



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