成績表を捨てて

 映画「SUNNY 強い気持ち・強い愛」を観てきました。高校時代の仲良しグループのその後と当時の高校時代をシンクロさせたような作品でした。自由に思うままに生きていた女子高生が20年の時を経て家庭、仕事、病気、借金、離婚など様々な問題を抱えながらも、ふとしたことから再会して原点回帰していく物語です。


 人は誰しも順調に歩みたいと思いながらも、つまずいてしまうこともあります。失敗したくて失敗する人はなく、病気になりたくて病気になる人もいません。自分の想いと現実はいつも「ちぐはぐ」なものです。学校のテストのように100点を取ろうとすると苦しくなります。山あり谷あり落とし穴ありの人生です。そういった人生において点数をつけて評価する必要はないのかもしれません。


 もし今の自分に50点をつけるとしたら、50点の自己満足と50点の不満というだけなのかもしれません。他人の人生と比較しても優越感と劣等感の狭間で苦しむだけですが、自分に対しても同じようなものです。周囲がいかに助けようとしても、自分で自分を否定しているうちは救われることはありません。「もうダメだ」とか「こんな自分は嫌い」といくら嘆いても何も変わらず苦しくなるばかりです。自分への評価という成績表を捨てることで、ありのままを認めることのできる人生を歩むことができるかもしれませんね。



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