暗黒面からの洗礼にも

 60人の大学生のみなさんと2日間のイベントを開催しました。大学生の男女比は6対4といったところでしょうか。驚いたのは女性のほうが積極的に動くということです。重い荷物を運ぶような仕事でも女性のほうが頑張ってくれます。つい「重いけど大丈夫?」と聞くと「ぜんぜん大丈夫です」と頼もしい返答でした。この些細なシーンから男女の平等ということについて考えさせられました。


 世界の多くの国々では男性優位の社会が続いてきました。宗教によって男女の格差が定められていることもあります。近代になり男女平等の意識は先進国を中心に広がっていますが、日本においてもまだまだジェンダーが日常生活にあふれているように思います。これは男性ばかりではなく、女性にも根付いている意識です。先進的な女性はこういった旧来の意識を非難し、意識変革を力強く主張します。そして少しずつ社会は変化してきています。


 これからの日本を担う女子大生を見ていると、大人が戦ってきた男女の壁というものを意識することなく、軽々と超えていくような印象を受けます。「私は私であり、自分らし元気に生きる」それ以外のことについては一笑に付されるかもしれません。社会問題だと深刻に考える世代、そういったことを問題とは考えずに明るく生きる世代、どちらがいいのでしょうか。彼女たちも就職すれば社会の暗黒面からの洗礼を受けるかもしれませんが、易々とはねのけていくのではないかと思いました。



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