人間関係の秘策

 人間関係の得意な人は相手の立場や感情などを尊重できるという特徴があります。自分よりも相手を優先して考えることができます。また、相手への対抗意識がなく勝敗や上下で付き合うことがありません。逆に苦手な人は相手のことを理解しようとしなかったり、何事も人間関係を比較でとらえては一喜一憂してしまいます。持って生まれた特性ということもありますが、それ以上に自分と相手の関係性をどのようにとらえているかだと思うのです。


 相手を理解できないことと理解しようとしないことは違います。ほとんどは理解しようとしないのです。以前、私も人間関係基礎訓練で相手を理解しようとしていないと指摘されました。その時は断固否定しましたが、冷静になって考えてみれば、考えているつもりで考えていなかった、もしくは考えたとしてもそのうえで自分を優先していたのかもしれません。都合の良いときの理解ではなく、イライラしているときや落ち込んでいるときなど、どのような状態であっても相手への配慮を忘れないのは難しいことです。


 何事においても最初から簡単にできる人はいません。人間関係の得意な人は営業に多いようです。得意だから営業にまわされるのか、営業をしているうちに得意になるのか。どちらの要素もあるとは思いますが、大切なことはやればできるということです。下手は下手なりに得意になっていきます。最近「私はこういう人間ですから」と宣言している人に続けて会いました。それは自己紹介や自慢ということではなく、しようとせず放棄している宣言です。あきらめたら終わりだと思うのです。「私ならできる」という希望をもって歩みたいものです。



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