不満の解決方法

 人生とは不満の連続であり、なかなか思うようにはいかないものです。それは人との関係のなかで生活しているからであり、社会のなかで暮らしていくからには様々な思惑、責任、感情、立場、関係に巻き込まれるものであり、思うようにならないのはあたりまえのことなのかもしれません。それを前提にするならば、かえって気持ちが楽になるかもしれません。


 日々の生活における様々な不満を後生大事に抱えて生きるのか、それとも不満を昇華させ希望→満足→感謝へと変えていくのか、私達は日々の生活にあってどちらかの選択をしているはずなのです。すべての人に平等に不満が与えられ、その不満を溜めていくのか、解決していくのか、昇華させていくのか、この違いが幸不幸の違いに直結するのではないかと思うのです。私達は日々の不満とどのように向き合うかで、人生が大きく違ってきます。


 大切なことは不満とは誰かに押し付けられるものではなく、自分で作っているという意識を持つことだと思うのです。誰かの責任にすれば楽になれるように錯覚するかもしれませんが、不満を自分の責任から投げ出してしまえば、その不満を解消することも昇華することもできなくなってしまいます。たとえ目の前の相手が多大なるストレスを自分に与えているとしても、相手を責めるだけでは解決することはありません。縁を切って二度と会わないという選択肢がないとしたら、やはり関係を改善していくしかありません。


 ご縁というものは不思議なものです。いつも書いていますがご縁には良縁も悪縁もありません。無色透明なご縁を良縁にするのも悪縁にするのも自分なのです。そのように考えることができるからこそ、自分が望むような方向へと進むことができるのです。思うようにはならないこの世界で思うように生きたいと願うならば、与えられた不満を上手に昇華していかなければなりません。不満→希望→満足→感謝の階段を着実にのぼっていきたいものです。




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