責任感ということ

 会議に参加していると無責任な発言が多いものです。無責任な発言とは自分が責任を持てないことを言うことです。責任ある発言とは自分の言ったことを実行することです。「○○したほうが良いのではないか」と発言した人は、「私に○○させていただけませんか」と言っているのと同じなのです。ところが、提案はするのに実行が伴わない人が多くなると会議は空転します。また、何もしたくないからと発言のない会議も停滞します。


 会議とは参加者の数ではなく質で決まるものです。有意義な会議とは、責任ある発言が活発におこなわれる会議です。団体にしても、ほぼ役員だけで活動しているものもあり、会員数と実数に大きな隔たりがあることもあります。会議にしても活動にしても必要とされることや楽しいことは自然と活発におこなわれ、そうでないものは停滞しているものです。目的も大切ですが、楽しくなければ達成への道程を進んでいくことはできません。


 人間は一人でできることなど限られています。ですから、協力ということが大切になりますが、それぞれに価値観、能力、興味、目的などが違いますから意外と難しいものです。同じ人間などいないなかで、いかに自分とは違う人間と良き関係を築けるかが問われます。人間には相性がありご縁ということもありますが、まずは自分の発言や行動に責任を持つことが大切だと思うのです。責任感の有無が大切であり、お互いの責任感を入口として信頼関係を築いていきたいものです。




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