予想以上の仕事

 新しい事務局スタッフの副住職さんに仕事をお願いしました。軽いジャブのような様子見でしたが、ストレートのカウンターが返ってきたかのような仕事ぶりに驚きました。ここまでしてもらえるならば安心して任せられるとうれしくなりました。多くの場合、こんなことなら頼むより自分でしたほうが早かったと後悔することが多いのですが、良い意味で期待を裏切られました。


 頼まれごとは試されごとという言葉があります。ひとつ何かを頼んでみれば、その人のことが分かるものです。頼まれた時の態度、仕事の内容、報告、事後処理など、ひとつの仕事をさせみれば人間性から能力まで大概のことは分かるものです。頼まれるというのはチャンスであり、そのチャンスをものにしてこそ信頼され、自分の役割と居場所を獲得することができるのです。


 いかに能力があっても文句ばかりだったり仕事が遅かったりすれば、誰も頼みたくはなくなります。頼みたいと思ってもらえる態度と仕事が必要なのです。信頼され次々に仕事を任せてもらえるからこそ経験と能力を向上させることができるのです。やりがいがないと感じているならば、どんな些細な事でも頼まれたことを徹底してやらなければなりません。見ていないようで周囲は見ているものです。相手の予想以上の仕事を返したいものです。




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