表裏一体の真実

 私達は苦労、失敗、病気などを恐れるものです。どうせなら苦労よりも安楽、失敗よりも成功、病気よりも健康を求めるものです。ですが、これらはすべて表裏一体のものなのです。しかも何事も最初は招かれざる客としてやってくることが多いように思います。苦労があり報われて幸福となり、失敗があり克服して成功があり、病気があり食生活を見直したり運動することで健康が維持できます。


 苦労、失敗、病気は自分へのメッセージであり、忌み嫌うよりもしっかりと向き合うことで、自分が望むものに姿を変えてくれるのです。いつまでも逃げていればそのままなのですが、勇気を持って克服しようとすることで自らの成長を促進しマイナスをプラスに転じることができるのです。災いさえも転機とできるかどうかは自分にかかっています。食わず嫌いという言葉がありますが、私達は何事においても積極性に欠け臆病になっているのかもしれません。


 嫌だと思えば相手も同じように感じるものです。また嫌々やっているとますます嫌になってしまいます。こちらの態度を変えることで、不思議と相手も変わるものです。これは人間ばかりではなく苦労、失敗、病気なども、こちらの態度が変われば向こうも違う顔を見せてくれるものです。幸せそうに見える人は最初から幸福を与えられているのではなく、様々な苦労や困難を克服し幸福を獲得している人なのです。失敗から逃げている人は成功からも逃げている人です。失敗の先にこそ成功があります。好き嫌いせず謙虚に向き合いたいものです。