亥年の意味と心構え(平成31年、2019年)

 今年は己亥(つちのと・い)の年です。己は糸のもつれを伸ばすという意味があり、自分の想いをあらためて整理し正す年です。亥は十二支の結びであり、新しい十二年に向け核に力を蓄えるという意味があります。


 己と亥は相克の関係にあるため、新旧の価値観が統合されていきます。新しい流れに対して、どのような態度で臨むかも問われます。転換期においては「変えるべきこと」と「変えてはならないこと」を見極めて、取捨選択しなければなりません。

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副山主書



 今の生活や価値観で困ることがないと思っていても、周囲は変化を求めていることもあり、また諸行は無常であり好むと好まざるとに関わらず変化していくものです。変化は必然であり前提と考え、変化を悲観するのではなく楽観的にとらえ、最善を尽くすところに新たなる道が開けていきます。


 新しい時代に向けた目標を持ち、修養を怠ることなく、変化に適応しながらも自分らしくありたいものです。何事も陰徳を積んでこそ陽報を招くことができますから、一日一善の福徳の種まきを心がけたいものです。


 猪は栄養価が高く病気予防になることから無病息災の象徴とされていました。これにあやかり健康で元気な一年にしたいものです。新年を迎えるにあたり皆様の益々のご清福をご祈念申し上げます。 合掌


九星別、各人の来年の運勢については下記を参考にしてください。
https://kinoenedaikokuten.hateblo.jp/entry/2018/12/07/074103